
した生活が送れることを願わずにおれませんでした。
早いもので、次男と三男が実父の元に行ってから一年が経ちました。休みに遊びに行ってきた長男の話では、次男は随分落ち着いて話ができるようになっている。三男は相変わらずハッキリものを言わないが、二人共何とか元気に暮らしていると聞きました。詳しいことはわからないけれど、一応ホットしているこの頃です。
この文章を書くにあたり、当時私達を支え励まし続けて下さった児童相談所の先生方、学校の先生方に感謝の気持ちでいっぱいです。特に、三男がお世話になった小学校の校長先生は、本当に彼を暖かく見守り、自分の子どものように彼を受け入れ面倒を見て下さいました。退職された今も時々家に寄って彼の事を聞いて下さいます。私達はどれだけ救われたことでしょう。
彼らと暮らした三年間はあまりにも短く三男に対して、何もしてやれなかったという中途半端な思いだけが残ってしまいました。
でもいつか、また彼らと会った時、あの時はこんなだったのにね、と笑いとばせる日が来ることを願って、遠くから見守ってゆきたいと思います。
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